こんにちは、まいせです。
我が家の次男は生まれつき鎖肛を持って生まれてきました。
生後すぐには中間位鎖肛~高位鎖肛と診断されたのですが、結果的には「中間位鎖肛」。
瘻孔(ろうこう)と言われる小さな穴が、本来あるべき肛門の位置から少しずれた位置にありました。
そして、生後5ヵ月半のときに肛門を作る手術を行ったのです。
今回は
✅鎖肛手術前まで自宅で行っていたケアについて
✅鎖肛手術後の様子や入院中に行っていたケアについて
ブログでまとめようと思います。
同じく鎖肛の赤ちゃんを育てている方の、参考や励みになれば幸いです。
私も赤ちゃんの鎖肛が分かったときは、かなりの検索魔となっていました!
同じような境遇の方に、少しでもリアルな情報を伝えたいなと思っています。
もちろん、症状は一人ひとり違いますし、主治医の判断も異なるかもしれません。
あくまでも、鎖肛の赤ちゃんの一例として読んでくださいね!
目次
鎖肛の手術までは自宅で毎日浣腸
我が家の赤ちゃんは、5ヵ月半のときに鎖肛根治手術を受けました。
手術は生後まもなく決まったことです。
生後まもない赤ちゃんの便は水っぽいですよね。
浣腸をすれば、何とか瘻孔(ろうこう)からの排便ができていたため、水っぽい便なら詰まることもないだろうということでした。
しばらくはそのまま過ごし、離乳食を始めるころ(便が硬くなってくるころ)に手術をすることになりました。
NICUを退院して、手術を受けるまでの約5ヵ月間。
毎日自宅で1日1回、浣腸をしていました。
浣腸で使っていたものは
・テルモ シリンジ 10ml
・ニプロネラトンカテーテル 先端クローズ2孔式
・オリブ油
です。
グリセリン浣腸は処方箋を出してもらって、近くの処方箋薬局で出してもらえます。(乳幼児医療制度を利用すれば無料)
でも、シリンジやカテーテル、オリブ油などは自費で購入しなければなりません。
私は、病院で教えてもらった医療・介護用品などの卸会社(店?)で購入しましたが、楽天やAmaonなどでも探せばあるようです!
毎回捨てるのはもったいないので、洗ってミルトンに漬けて、何度か使ってから捨てるようにしていました。
ちなみに「オリブ油」とは料理に使う「オリーブ油」ではありません。
医療用の「オリブ油」と言われるものがあるんです。
私は瓶の物を病院でもらって使っていましたが、プラスチックもあるんですね!
フタを開けてカテーテルの先を突っ込んで、使っていましたよ。
浣腸自体は少し嫌がることもありましたが、ギャン泣きするようなこともなく、割とやりやすかったです。
浣腸するとすぐに便が出てきました。
ちなみに、浣腸すると便は出ますが、それ以外で自力で排便することは滅多にありませんでした。
よかったのは、お出かけ先で「うわー💩出てるー!!」と慌てることがなかったこと。💩が漏れて着替えることもありませんでした。
赤ちゃん5ヵ月半のときに鎖肛根治手術を受ける
そして赤ちゃんが生後5ヵ月半になったとき、鎖肛根治術という外科手術を受けました。
わが子の場合、元々ある瘻孔(ろうこう)をくり抜き、お尻の筋肉の中を通して、縫い付けて肛門を形成するという手術でした。
瘻孔(ろうこう)は正しい肛門の位置よりも少しお腹側にずれてあったため、正しい位置に肛門を作り直します。
正しい肛門位置は、電気刺激を加え、肛門括約筋の動きを見て決めるそうです。
手術にかかった時間は、麻酔がかかるまでの時間も合わせてトータルで2時間半くらいでした。
直腸の位置が予想よりも上だった場合、より複雑な手術方法も検討されていました。
わが子の場合は、比較的シンプルな方法の手術で行えたため、傷も少なく済みました。
手術については、こちらの記事にも書いています。↓
入院中、とっても役立ったのが絵本です!
我が家の赤ちゃんは絵本が好きみたいで、読んであげるとニコニコ顔に😊
しかもお気に入り本は何回読んでも飽きないんです!
でも、まだ小さな赤ちゃんだとどんな本で喜んでくれるか分からないですよね…
そこでおすすめなのが絵本ナビです!
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鎖肛の手術後1週間は絶飲食!母子ともに過酷な1週間
手術は無事に終わり、ホッとしたのもつかの間。
ここから、1週間の絶飲食が始まります。
赤ちゃんにとっても母親にとっても大きな苦難です!
正確には、手術当日の深夜0時以降は授乳をストップ。朝6時以降はお水を飲むのもストップと指示されていました。
これまでおっぱいだけで生きてきた赤ちゃんにとっては、おっぱい=精神安定剤。おっぱいがないとお腹が空くだけでなく、口さみしいし、心細いし、不安だし…とにかく機嫌が悪かったです💦
しかも
・手術当日~2日目までは抱っこNG。
・3日目からはベッド上での横抱きはOKに。
・5日目くらいからやっと縦抱きOKに。
とは言え、点滴や排便・排尿のためのチューブも付いているので、ベッドから離れられません。院内をお散歩することもできないので、母も疲れました。
手術当日の夜から3日目くらいまではとにかくずっとギャン泣きしていたような・・・(すでにうろ覚え)
ですが、3日目後半くらいからは諦めの境地!?
この状況に慣れたのか、笑顔も見られるようになりました。
入院に備えてそれまで使っていなかったおしゃぶりも購入。
入院の1週間前から徐々にくわえさせていました。
そのおかげもあって、何とかおしゃぶりで寝付いてくれるようになりましたよ。
↓このミッキーマウスのおしゃぶりを使っていました。
絶飲食の間は4時間~6時間おきに搾乳
手術までの5ヵ月間、私は赤ちゃんをを完母で育てていました。
そのため、絶飲食になった1週間の間は、4時間~6時間おきに搾乳。
3日目くらいまではおっぱいが張って張って仕方なかったのですが、4日目あたりからは徐々におっぱいが張らなくなってきました( ;∀;)
ヤバイ~と思って搾るも、ほとんど搾れず…
おっぱいマッサージなどもしていましたが、1週間たつ頃には少量しか取れなくなってしまいました。
結果、初めてミルクを購入することに!
授乳が解禁されてしばらくは、母乳+ミルクの混合にしていました。
赤ちゃんが飲んでくれるようになってからは、徐々に母乳の量は戻ってきたように思います。
ただし、MAXで出ていたころに比べると少ないような気がします。
↓産院で借りて以来、使いやすくてこちらを使用。電動より手動派です。
鎖肛手術で入院中のケアについて
無事手術が終わり、絶飲食期間も終了!
やっと平和な日々が訪れたと思いきや、術後ケアが始まります。
術後1週間でブジーを開始
手術前、主治医の先生からは「入院期間は1ヵ月以上は見ておいてください」と言われていました。
手術直後は
・排便のためのチューブ⇒肛門に
・尿を排出させるためのチューブ⇒尿道に
がつけられた状態でした。
1週間後、授乳が始まると同時に点滴が外れ、次に尿を排出させるチューブが、さらに肛門につけた排便用のチューブは外れました。
排便用のチューブと排尿用のチューブは、どちらも手術の傷が細菌に汚染されるのを防ぐためにつけていたものです。
それらのチューブが外れたと同時に始まったのが、ブジーです。
「ブジー」と言う言葉、私も赤ちゃんが鎖肛になって初めて知りました。
ブジー(ぶじー)とは、食道、直腸、尿道、尿管、鼻涙管など、管状臓器の内径を拡張すること、および拡張させるために用いる医療器具である。消息子ともよばれる。おもに金属や硬性の物質で作られており、部位や用途により使い分けられる。鎖肛や食道閉鎖、鼻涙管閉塞などにも利用される。
病院では、下の写真のような金属の棒のようなものを肛門に入れていました。
形成した肛門は、放っておくとどんどん小さくなってしまいます。
ブジーを行うことで穴が小さくなるのを防ぐんですね。
ピアスの穴もあけたばかりの頃は、常にピアスをしておかないと穴がなくなってしまいますよね。あれと同じ原理みたいです。
ブジーは赤ちゃんにとって最大の苦行と言えるでしょう。
もうギャン泣きを通り越してます💦
本当にいやなときって声が出ないんですよ。
処置自体は先生がやってくださいましたが、親も横について赤ちゃんの足を抑えておかなければなりません。
ブジーをすると出血もあります💦
まだしゃべれないとは言え「イヤダ―!ママやめてー」と叫んでいるようで、心が痛みました。
心の中で「これはあなたのためなのよ」と言い聞かせながら絶えるしかなく…。
終わった後は即抱っこでヨシヨシ。
このブジー1を1日1回行っていました。
その経過が順調だったこともあり、手術後2週間で「もう少しで退院できそう」とまで言われていたんです!
しかし!
現実はそう甘くはないんですね~…
縫合部分の傷が開き、ブジーを中断することに
ブジーを始めて1週間経つか経たないかくらいに、ブジーを入れている穴ではないところから出血があることに気づきました。
瘻孔をくり抜いた際にできた傷口が開いてきたのです。
その段階では、その傷が直腸と100%つながっていないという確信もなかったため、ブジーは一旦停止することに。
その傷が汚染されないよう、再び排便のためのチューブを装着しました。
・チューブへの浣腸(オリブ油使用)
・フィブラストスプレー
です。
フィブラストスプレーというのは、肉を盛り上げる働きがあるそうです。
主治医の判断で、もう一度麻酔をかけて傷口を縫合するのではなく、縫合部分の肉を盛り上げて傷口を埋めるという方法が選択されました。
術後~ブジーを行っていたときに比べると、なんと平和なことか!
赤ちゃんも毎日ニコニコ、ご機嫌で過ごしていました。
病院生活にも慣れ、毎日のんびり2人きりの時間を過ごしていました。
退院前の3~4日間は再びブジー再開
結局、傷口が埋まってチューブが取れたのは退院の4日前。
そこから再びブジーを再開しました。
幸運なことに、あまり穴も小さくなっておらず、退院目標だった17サイズの金属棒も入って一安心!
自宅でのブジーの練習も兼ねて、私の小指を入れたりしながら1日1回ブジーを行いました。
まとめ
鎖肛の手術前後のケアについて詳しくまとめてみました!
✅手術までは毎日自宅で浣腸
✅手術後すぐに金属ブジーを開始
しました。
入院中は、傷口が開いて一時的にブジーができなくなってしまいましたが、それでも穴が小さくなっていなかったのでひと安心。
わが子の場合、浣腸は嫌がりませんが、ブジーは大嫌いです。
大人でも嫌ですよね…。
それでも「大切なわが子のため」心を鬼にしてやるしかありません!
次回は、手術後自宅で続けているケアについても書きたいと思います。
では!
自宅でのケアについてはこちらの記事をどうぞ。
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